RubyKaigi 2026で発表するRuby Computer Project "Harucom"について
2026年3月25日
2026年4月22日(水)から北海道函館市にある函館アリーナ・函館市民会館にて開催される RubyKaigi 2026 において "Building a Standalone Ruby Programming Environment" というタイトルで発表します。わたしの発表枠は1日目のSmall Hall (#rubyKaigiC)の16:40-17:10の枠です。
Building a Standalone Ruby Programming Environment
以下は RubyKaigi 2026 に提出した Abstract の日本語訳です。
現代のコンピューティング環境は複雑すぎて、初学者がプログラミング感覚を掴むためには難しいことがたくさんあります。 Ruby を書こうとするだけでも、初心者はまず OS のことだったり、エディターのセットアップ、Ruby 自体のインストールといったことを学ばなければなりません。 こうしたノイズはプログラミングの本質に辿り着くことを困難にしています。
このトークでは、mruby を用いて作っているスタンドアローンな Ruby コンピューターである Harucom について発表します。 Harucom は約20ドルの自作シングルボードコンピューターで、ホスト PCをいっさい介さず、ディスプレイ出力とキーボード入力を備えたプログラミング環境を提供します。
具体的には、リアルタイムな 640x480 出力やテキスト・図形描画をサポートするグラフィックスエンジンの実装に加え、USB キーボードやR2P2 デバイスとの通信に対応した Ruby シェルについて深く掘り下げる予定です。 これらすべてのコンポーネントが mruby VM で動作する様子を通じて、小さなマイコン上であっても、ゼロから完全なコンピューティング体験を構築できるほどの強力なポテンシャルが mruby に備わっていることを実証します。
Harucom
Harucom とは、この発表のために製作している PicoRuby で Ruby コンピューターが作れることを示すための技術証機です。 Harucom という名前には決まった定義がありませんが、 Heuristically Accessible Ruby Computer、 Hakodate RubyKaigi Component、 あるいは Harukasan's Ruby Computer の略としています。
シングルボードコンピューターである Harucom-board はCERN Open Hardware Licence Version 2 - Permissive (CERN-OHL-P v2)、ファームウェアである Harucom-OS はMIT Licenseのもとに公開しています。
Stay tuned; Harucom 量産試作モデルの頒布について
Harucom の量産試作モデルをRubyKaigi 2026の会場、及び BOOTH にて頒布する予定です。 ただし、いま試作を発注していてそれが届くのが来週とかなので、RubyKaigi本編に間に合うかはかなり怪しいスケジュールです。 間に合わなかったら BOOTH での頒布になります。
BOOTH で頒布する発注数はまだ決めていないので、BOOTHにおいて「入荷お知らせメールを受け取る」ボタン、「スキ!」ボタンを押してもらえると助かります。 よろしくお願いします。